国際児童文学館が残念ながらPT案で廃館と決定となりました。

ひこ・田中氏のサイトで、PT案の廃館理由として説明が書かれています。

説明はこちらをごらんください。

国際児童文学館が必要がないことの理由として
主な代替・類似施設があることを大阪府はあげておりますが・・・。
その理由にあげられている施設の中で
(類似大学施設)
・梅花女子大学 児童文学・絵本センター(茨木市宿久庄、平成18年5月開設):一般府民の利用可能
となっておりますが、一体 この調査は誰がしたんでしょうか?

確かに 児童文学・絵本センターは一般府民の利用は可能ですが、大学施設内にセンターの活動場所が確保されているわけでもなく、センターでいつも一般府民を受け入れをしているということではありません。
主に学生有志達が、小学校や図書館、子育てサークルに絵本の読み聞かせをしに行く活動をしていますが、授業の合間をぬって活動をしているため、いつでもどこでも一般府民のために活動ができるわけではありません。活動できる範囲も限られています。大阪府全域にいけるわけではありません。

大学内で年に一度行う、「こどもの本フェスタ」の活動もありますが、受け入れ人数にも限りがあり、この活動で国際児童文学館の代替えが可能なはずはありません。やっているのは年に一度ですよ。

絵本・児童文学センターの設立は、もともと児童文学科の在校生や卒業生が卒業後も研究や創作を続けられる環境をつくることを目的につくられています。
読み聞かせやフェスタは、そのための活動です。
市民と交流することによって、研究・創作活動を深めていくという趣旨でおこなっています。
ですので、府民が広く自由に利用できる場として解釈されているのでしたら誤解です。
(市民と書いているのでおわかりのように、活動範囲は主に大学のある茨木市周辺となります。府民全域に行うというものではありません)

また、在校生や卒業生は児童文学を専門に学んでいたとしても、それぞれの独自の専門分野があり、網羅的に児童文学・絵本のことを理解できているわけではありません。児童文学館の専門職員の方々の専門性とは比較になりません。

このように、間違った見解で、廃止案が決定しているのであれば、非常に残念です。
どのような調査方法をしたのでしょうか?
ちゃんと、児童文学・絵本センターの誰かに活動内容をヒアリング調査をしたりしたのでしょうか?
「ある」という事実だけを述べたような調査ではないんでしょうか?

大学には図書館もあり、児童書・絵本も充実していますが、数は児童文学館には及びません。
学外の人間が利用するには、利用目的は「調査・研究」の方に限り、
男性が利用する場合、所属大学の紹介状もしくは公共図書館の紹介状がなければ利用することはできません。
(高校生以上の女性であれば利用可能)
子どもの入館はできないのでは?
大学図書館は、国際児童文学館のように府民であれば誰でも自由に利用できる施設ではありません。

あ、一応、私も児童文学・絵本センターの事務局補佐として活動もしております。
このブログでセンターの活動を否定しているのではありません。市民皆様も、ぜひ、ご参加ください。

私が問題にしているのは、この調査をした人たちのいい加減さです。裏付け調査としては不十分です。
このような説明で、児童文学館の廃館が納得いくわけではありません。大阪府は、もっと、説明する義務があります。

梅花女子大学 児童文学・絵本センター

白峰彩子氏が児童文学館の存在意義を詳しくブログにて説明しています。ぜひお読みください。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事