第15回あたらしい創作絵本大賞に応募いただき
誠にありがとうございます。

一次審査通過12作品をお知らせいたします。

「いちばんたいせつなもの」
「ぼくらのえんそく」
「おまけのおばけ」
「いし」
「よるでかいスイカでるよ」
「しまうまむらのおかぴくん」
「もぐらのモーリー」
「はるがきたら」
「モグちゃんのバカンス」
「ぼくののりもの」
「もしも魔法の手紙が届いたら」
「モクのおとしもの」

昨年同様、一次審査員全員が推薦している作品がなく
全員がばらばらの意見になりました。

応募作品全体的に、お話がすんなり読めるものの
既視感ある作品が多かったです。

既視感をなくそうと
個性的でユーモアをテーマにしている作品も
ありましたが、個性的すぎて
物語がわかりにくく、
読者おいてけぼりの感覚もありました。
ユーモアを作品にするのは、本当に難しいです。

また、絵つき童話作品を応募されている方も多く
物語の完成度は高くても
読者対象年齢があっていない。
絵本の「絵と文」ではなく
童話の「挿絵と文」として書かれている場合は
全て選外になります。
絵本と童話の違いを考えて、
今一度、絵本とは何かを考えて応募していただければと思います。

お話がよくても、
絵を急いで描いたような作品も、選外になります。
つたない絵でも一生懸命に描いた絵は
審査員に伝わります。

 

印象に残った作品

「ぼくらのえんそく」
読んでいて安心する作品です。
ただ、展開にもうひともりあがりが欲しいところ。

「おまけのおばけ」
ユニークなんだけれども、あともうひと盛り上がり欲しい。
あっけなく終わるのがもったいない。

「よるでかいスイカでるよ」
回文絵本というのがおもしろい。
ただ、回文を読む楽しさとストーリー展開が
うまくかみ合っておらず、物語がわかりにくいのが残念。

「もぐらのモーリー」
絵がすばらしい。
抽象的な絵の表現に賛否ありました。

「もしも魔法の手紙が届いたら」
絵もかわいいし、物語の完成度も高い。
絵本ではなく童話表現になっているのが少し残念。
絵と文の関係性、そして絵本の構成を研究してもらえれば
さらにいい作品になると思います。

「モグちゃんのバカンス」
2017年に開催した
絵本大賞応募前ワークショップに参加された作品。
6年がかりの作品完成に感動しました。

一次審査の審査委員と
最終審査の審査員はかわるので
上記にリストアップされていない作品が
大賞に選ばれたり、入選することもあります。

最終審査は、4月上旬に行います。

表彰式は、6月に開催予定です。
詳細がきまりましたら、また
お知らせいたします。

 

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事