3月某日、あたらしい創作絵本大賞の審査会を行いました。
多数の応募ありがとうございます。
今年も絵がうまい人が多かったです。
しかし、絵はうまいのですが、絵本の絵の描き方を理解しているかといえば、そうではなく・・・。
画面構成、構図が、残念な作品が多かったです。
また、内容も「どこかで読んだような」と思わせる作品が多く、
キレイにまとまることを目標に、つくってしまったのかなという印象。
多少、破綻していてもよいので、他の人が考えつかないような作品を
創って欲しい。
物語性に富んだ作品が、少なかったのは残念でした。
言葉の使い方も、もったいない作品が多いです。
絵本は、ことばのリズムが大切なのに、
やたらと長文だったり、句読点がなかったり。
読み手の呼吸も気にして、文体を考えるといいのにな。
ことば遊び、ことばの繰り返し、デザインでみせるような作品が
多く寄せられたのも印象的でした。
ことば絵本は、安定した作品になるのですが、
作者の物語を創作する能力や、絵本ならではの構図能力があるのか、
作品を通して、判断がつきません。
もっと、自分の個性がきわだつ作品をおくってください。
ことば遊びや繰り返しでも、目をひくような絵や構図
ことばの使い方であれば、入選はできるかもしれません。
なにをおいても自分の個性を出すことが重要です。
入賞のみなさん、おめでとうございます。
大賞
「ゾウとイカとカエルとキリン」 サル山 サル男
優秀賞
「さくをのぼっちゃいけないよ」 かこ まさみ
佳作
「お菓子のお城」「お貸しのお城」AZ(アズ)/YUKI (ユキ)
「さんかくやまのイキテーナー」 森鼻 幸子
「ガチョウとアヒル どっちどっち」 イシカワ ヒカリ
「せかいのおわりとなつまっさかり」むとう だいじろう
「はなでかばあちゃん」小玉 良奈
審査員の選評はこちら。
今年も表彰式と合評会を行います。誰でも参加できます。
詳細は、こちらから、ご確認ください。