政府の行政刷新会議作業グループによる事業仕分けに
「ゆめ基金」が廃止となっていてびくりした。

ゆめ基金は、読書推進活動がボランティア個人の持ち出し資金に
たよっている状況をみて、少しでもそれを資金援助しましょうという形でスタートしているんではなかったか?

なので、ボランティア組織メンバーには交通費と必要経費の実費しか支払われないしくみ。人件費の援助はありません。
非常に厳しい審査を何度もしなければならず、一円たりともごまかしはできません。

そういった、人たちの活動は今後どうなるのでしょうか?
おそらく、継続はできなでしょうね。
それとも
政府は、またもや、個人の持ち出しに頼るつもりなのでしょうか?
ボランティアは無償が当たり前の発想でしょうか?

図書館が十分に整備されていれば、文句もいいません。
日本全国どこでも、子どもが歩ける範囲に図書館が整備されているとはいいがたい。
これから、図書館建設に国が援助してくれるのか??
学校図書館だって整備されていない。
学校図書館整備費用を予算計上しているのか???
本当だったら、学校図書館司書を全校配置してもいいはず。
そんな予算つけてないでしょ。

それができていないから、文庫活動や読書推進活動をしている人たちが持ち出し、場所の提供をして子どもたちへの読書の関わりをサポートしているのに。

ゆめ基金を廃止した後の代案があまりにもおそまつすぎて笑える。本当に専門家チームが考えたことでしょうか?
行政刷新会議作業グループがだした代案
【子どもの読書活動推進事業と子どもゆめ基金】読書活動を進めるために教員や保護者向けの資料を作り、ネットサイトを運営する。「地方や市民レベルの活動があり、国が行う必要はないのではないか」との意見が出され廃止。「子どもゆめ基金」についても廃止の判定が出された。

行政刷新会議作業グループは、市民レベルの読書推進活動資金は、ゆめ基金の援助でなりたっているということを全く知らないんじゃないでしょうか?

「市民レベルの活動があり」と書かれていますが、市民レベルの活動は、ゆめ基金の援助でなりたっていることも多いんです。
基金がなくなれば、市民レベルの活動は、継続難しいでしょ。少なくとも今後2〜3年以内に、半数は活動が中止になるでしょう。

運営している財団の天下りをなくしたいだけで、基金を廃止されたんじゃ、たまったもんじゃないです。

地方自治体の財源が厳しい現状を考えると、
図書館をあらたにつくったり、子どもの読書支援のための人材を
配置するのは難しいでしょう。

基金を廃止するのであれば、
地方の図書館整備費を国が負担するなり
学校図書館司書の配置費用を国が援助するなり
もっと、子どもが本と関わる直接的な支援を国が援助する
必用がありませんか?

ゆめ基金について

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