こどものとも展でのK先生の講演会で
「ICOM の博物館定義」について、ちらりと紹介されていました。

ICOMとは、国際博物館会議という組織で、定期的に世界中の博物館の人たちがあつまって会議を開くのだそうです。

国際博物館会議

こちらのホームページに、博物館定義が紹介されています。

“A museum is a non-profit making, permanent institution in the service of society and of its development, and open to the public, which acquires, conserves, researches, communicates and exhibits, for purposes of study, education and enjoyment, material evidence of people and their environment. (…)”

これは、国際児童文学館にもいえることです。(国際児童文学館は文学館です。図書館ではありません。この博物館定義に属する館です)

中央図書館を増改築しなければ国際児童文学館の資料は保管できないことになっており、その費用が7億とも10億とも教育委員会の計算ではでていました。
国際児童文学館が年間必要としている経費が2億円。
はたして、移転が経費削減になっているのかどうか疑問?

子どもの利用者が少ないというような意見もあるようですが、
国際児童文学館に
大人の研究者や作家・出版関係の人たちが資料収集に来て、
後に、その研究や調査が児童書や絵本として出版され、
それを子どもたちが読むということにつながります。

一人の作家や研究者・出版関係者が来館し調査し、持ち帰り、
本となります。その本を何万人の子どもたちが読むのです。
文学館であると同時に、本作りの拠点なのです。

本を貸し借りだけで終わらせる施設ではないということを十分に考えていただきたい。

私が参加する国際児童文学館で行われる講演会などは、人が入りきらないぐらいに一杯になりますけどね・・・。

資料を中央図書館に移設して死蔵させるぐらいなら、大阪府以外の都市に館の運営方法や資料をごっそり移した方が、うまく運営できるんでないの? とも思ってしまう。

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