印刷物に使うときの原画を描くうえで知っておいて欲しいことがあります。
最近の画材は色も豊富です。
ですが、どんな色でもそれが忠実に印刷で表現できるわけでは
ありません。
ご存じのように
印刷物は「黒」「シアン」「マジェンダ」「イエロー」の4色を
微妙に掛け合わせて色を表現しています。
ですので、画材の色で表現できない色も当然でてきます。
最近の原画でよく見かけるのが
色に蛍光色をつかったり、金色や銀色の画材を使われて
いるケースです。
これは、オンデマンド印刷では同じ色で印刷できません。
基本の4色で表現できないのは
蛍光色や金色や銀色、白色など。
このような色を印刷物で表現する場合は、オフセット印刷で特色インクを使います。
もちろん特別なインクですから通常の印刷より高くなります。
オフセット印刷の最低ロットは100冊からです。
(100冊以下ではオフセット印刷は受け付けておりません)
少部数のオンデマンド印刷を利用するなら、
特色インクを使った印刷はできません。
原画で蛍光色や金色銀色を使ってもよいですが、
印刷では、同じ色にはなりません。
蛍光色で彩色した原画は、元の色よりは暗くなるか
全く色がでないようになるか(使っている色によって違います)。
金色は茶色に
銀色はグレーっぽい色に印刷仕上がります。
(グレーにならずに、色がでない場合もあります)
ですので、蛍光色や金色・銀色で原画を描かれている場合は、
原画をみた時点で、印刷をお断りさせていただくケースも
ございますのであらかじめご了承ください。
お描きになった原画を一度コピーされると、どの色がちゃんと印刷できるのか理解できるのではないでしょうか。
印刷発注前に、原画の色が印刷で表現できる色であるかどうか
ご確認お願いします。