「アルハンブラ宮殿の秘密」作 ワシントン・アーヴィング

このシミだらけの本、古本屋で買いました。
昭和24年8月初版で発行元は中央公論社。
ともだち文庫シリーズとなっているので、当時は、子ども向けの本も出版していたのね。

これは子ども向けにリライトされた本です。
元ネタは、「アルハンブラ物語」として岩波文庫として発行されています。こちらは、アルハンブラ宮殿に滞在した著者の滞在記のようですね(未読)。

「アルハンブラ宮殿の秘密」はアーヴィングが、スペイン滞在中に収集した地域の昔話や言い伝えの中の6編を子ども向けにまとめた本。
なぜ、この本を買ったかというと、
母と昔読んで心に残った本という話をしていたら、
「この本がもう一度読んでみたい本だ」というもんだから調べて購入したのです。

国際児童文学館の閉架書架にはおいてあるようでしたが、古本屋でもお手頃価格で販売しているところがあったので、記念に購入してみました。
昭和24年当時のお値段は120円。古本屋で1000円で購入しました。

読んでみると、あら不思議。古くささを感じさせません。元ネタが昔話だからでしょうか。翻訳も読みにくさはありませんでしたね。

本も黄色く変色してシミだらけなんですけど、折り目なども一切無く、繰り返し読んだ気配がありません。でも、昭和24年の本なので紙質も良くない。読んでいるうちに紙がボロボロ落ちてきたり、綴じが甘いので、本がばらばらになりそうです・・・。

ワシントン・アーヴィングは、他にもティム・バートンの映画の元ネタとして使われている「スリーピー・ホロウの伝説」なども執筆していて、中央公論社の目の付けどころのすごさを感じたのでした。

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