私の「絵本」に対するスタンスは「文学」「文芸」と同じであるという気持ちです。
また、「絵本」を「教育で使うツール」ととらえることには反対です。
教育ではなくエンターテイメント(大人が本を読んだりテレビをみたりして楽しむのと同じ)として絵本を考えているのです。

夏休みに子どもたちに絵本作り教室を開いているのは、教育ではなく、想像・創造する楽しさを知ってもらうためなんです。
だから、子どもたちが書く絵本の文字が逆さまになっていても特に注意はしません。「この文字であってる?」と聞かれれば答えを言いますが、あえて私から「この文字間違っている」とはそのときには言いません。
それよりも、物語を創って考えて楽しむ事の方が先決なのです。

たまに、「絵本を読んでいると文字の覚えが早くて賢くなるんですよね」と聞かれるのですが・・・。
絵本を読むと文字に興味を持ち始め、自分から進んで覚えようとする子もいるかもしれません。でも、絵本を読んだから賢くなるかどうかはわかりません。

絵本を教育的に使われているケースもあるのでしょうが、
私とは若干立場が違うかなーという気持ちです。
絵本はあくまでも楽しく読むものであってほしいです。

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