あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。

昨日は、「あたらしい創作絵本大賞」の一次審査会に参加していました。

審査員は、児童文学科卒業生で児童文学作家、学校図書館司書 の仕事を

しています。

審査方法は、まず、全作品の絵を確認後、作品のことばのみを読みます。

その後、ことばを音読しながら絵の展開・作品の流れを確認するという方法。

【一次審査会で出ていた意見】

全体的に、良い意味でも悪い意味でも平均的な作品が多い。

「ここの箇所、修正した方がいいね」と指摘できるような

部分もないかわりに、

どこかで読んだことがあるような作品や

途中まで読んで、物語展開や結末のネタが予想できてしまう作品もあり、

驚き楽しめる展開の作品が昨年より少ない。

作品にとりあげているテーマも、似たようなものが複数応募されており、

もっとバリエーションのある作者独自の発想を期待します。

「やさいぎらい」、「色」、「夢」をテーマとして取り上げられている作品が多く、

主人公を「うさぎ」にしている作品が多かった。(干支がうさぎだからか?)

絵はセンスもよくアートとしてはよいが、

自分の画集にことばを入れたような作品も

多かったのも今年の特徴でした。

絵に別の文章をあてはめても違和感なく読めてしまう。

この段階では、作者の頭のなかを紙にかき起こしているだけなので、

そこから一歩進む必要があります。

読者を意識した書き直しの工程が不十分な段階で

作品にしてしまっているのが残念。

絵とことばの相乗効果や

読者を意識した作品づくりをしていくことをおすすめします。

こういったコンテストでは、作者の才能や力量(どういった絵を描くのか、

物語創作能力があるのか)を比較して受賞者を決めていくのですが、

その判断ができないような作品を応募するのは不利だと思います。

デザインセンスがよくても、ストリー性のない詩的な作品を応募する場合は、

圧倒的な画力か文章センスが必要です。

デザイン重視の作品は、デビューしてからの作品ストックとして

とっておいた方がよいでしょうね。

二次審査は、2月中旬です。

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