オンデマンド印刷の場合、複雑な色(色をブレンドした複雑なグラデーションや淡い色、透明感のある色)はキレイに印刷することはできません。
デジタル処理である程度の補正はできますが、完ぺきとは言いがたいです。
アミーニでは、なるべく原画の色と完成の絵本の色を近づけるため、デジタル上で色をのせていく作業をしています。この作業はとても根気と時間がかかります。
そのため、デジタル処理を依頼される場合には、納期に余裕をもっての入稿をお願いしています。

オフセット印刷の場合は、色指定することである程度、近い色にすることはできますが、それでも完ぺきな原画と同じ色にすることは難しいです。

原画に彩色するときは、豊富な色数から色をぬっていますが、
印刷の場合、4色(シアン、マジェンダ、イエロー、くろ)を混ぜ合わせて色を表現しているので、画材の色と比べても表現するには限界があります。

これは、アミーニの絵本印刷だけでなく、どこの絵本印刷でも同じような状況です。

何度も何度も色校正を重ねて、やっと作品が完成します。

究極に同じ色を求められる場合は、シルクスクリーンをお勧めします。
または、色数を少なくして、色指定で印刷されるのがよいでしょう。
「ミッフィ」などは、このパターンです。

絵本原画展などをみにいかれるとわかるのですが、印刷物と原画では色がまったく違う場合も多くみられます。

ある意味、色表現については妥協点をさがす作業ともいえるでしょうか・・・。

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