絵本の仕事をしていると、どうしても「教育的」「子どもの教育」な
事と結びつけられて考えられてしまうのですが、
けして、私は教育的な「子どもに何かを教えなければならない」
というような考えは全く持っていないのです。

読む楽しみや、かく楽しみがメイン。
どちらかというとエンターテイメントとして考えてもらえるとうれしい。

学生時代は、「ただただ書くということ、研究するということ
だけに没頭してほしい」という教授陣の思いから
取得できる資格が図書館司書だけという大学のカリキュラムに
疑問を持っていたのですが・・・。

就職をして、子ども向けの書籍を編集することになったとき、
教育学部卒業の人と文学部卒業の私とでは
子どもに対する考え方やメッセージが全く違うことに気づきました。

教育学部卒業の人は、とかく「何か教訓的なことを本にもりこまなきゃ」
と思うらしいのです。(その人だけだったのかもしれませんが)。
私は、教訓的な事を本に入れるなんて、ナンセンスで
全く必要ないと思っていたので、方向性が違って困りました。

その人とのやりとりで、純粋に書くだけのことを学んだ意味に気きました。
私も教育学部や保育学を専門に学んでいたら
何か教育的なことを盛り込まなきゃと思っていたかもしれません。

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