日帰りで絵本学会へ
基調講演・猪熊葉子
「絵本作家と時代とのかかわり−ビアトリクス・ポターの絵本を例に考える」
猪熊先生といえば、ローズマリー・サトクリフやフィリッパ・ピアス、メアリー・ノートンの翻訳で有名です。
講演を聴いていて、ここ最近、常識にとらわれすぎていたのではないかと反省。
日常生活をおくるには、常識は必要。
だけど、
創作・ものづくりにおいては、
常識を越えたところに、新しい作品・読み手がでてくる
と言われたような気がしてます。
・「クロスオーバーフィクション」
・常識の国境線を越える
・常識にとらわれすぎない
この3点を、頭の片隅においておきたいです。
帰りの新幹線までのわずかな時間で、高円寺へ。
絵本・児童書の古本屋さん
「えほんやるすばんばんするかいしゃ」へ
以前、川村たかし先生の『星の小ぼとけさま』を通販で購入したこともあり、
(版元には2冊しか残っていない貴重な本)
行ってみたいと思っていたお店でした。
ちょうど、
きくちちき「ねこのそら」原画展 が開催中。
絵本『いちにのさん』きくちちき・さく (版元:えほんやるすばんばんするかいしゃ)
が、第49回造本装幀コンクール 審査員奨励賞を受賞されました。
お店の10周年記念として発行されたのが、絵本『いちにのさん』。
ことばのリズムのある、伸びやかな絵本です。
・表紙:シルクスクリーン印刷
・本文:特色4色オフセット印刷
・背表紙:箔押し(背クロス)
少々、手の込んだ印刷・製本です。
店主さんにお話をきくと、
「ちきさんが、手製本でつくっていたような本で、
自分たちでしかできない本をつくりたかった」と。
絵本を印刷するとなると、フルカラーで印刷・製本と
考えてしまいがちですが、
常識を越えたところに新しい発想・ものづくりがあると思いました。
ここに、クロスオーバーフィクションを発見。
これは、子ども用に1冊、保管用に1冊とか複数購入すべき絵本なのかもね。
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新幹線に滑り込みで乗り込みましたが、車中で地震発生。
品川でたところで、停電し、ながーく止まったまま。
車中泊を覚悟したところで、動きだしました。
時間の遅れを回復するために、新幹線の怒濤のスピードアップは、
鬼気迫るものが。
体感で感じるも、いつもの速度ではありません。
飛行機の一瞬の加速度が苦手で、新幹線を選んだのに、
耳鳴りがおさまらず、
「あああ、絶対に宇宙飛行士にはなられへん。宇宙旅行もできひん」と。
いや、耳鳴り以前に、お金ないから宇宙旅行は、無理だからさ。
なんとか、新大阪についたのが、23時55分。70分おくれ。
新幹線って0時すぎて走ったらダメなんですね。
私が乗車したのは、東京駅20時13分発なので、後続車があるはず。
そのためか、一部の列車は、0時すぎても走っていたようですね。
貴重な体験ができた、長い1日でした。