あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
さて、先日、第3回あたらしい創作絵本大賞の下読み会を行いました。
昨年より格段、レベルアップした作品が集まり、読むだけでヘロヘロになりましたが、
みなさんの作品パワーをいただきました。
なかには「これって、完成している絵本をコピーしたんじゃないのか?」と
思うぐらい、完成度の高い作品もありました。
コピーでは原画の色がわかりにくい作品は、審査会用に原画を送ってもらうのですが、
最近のコピー機の発色や性能の高さには、おどろきました。
どの作品も発色がよく、色ムラがないコピー作品が送られてきています。
(本当のところは、原画をみてみないとわからないですが)
ただ、どうしても、細かい表現部分はコピーでは伝わりにくいので、
一部の作品については、原画郵送の連絡をいたします。
原画郵送の連絡が来なかったからといって、審査会でみてもらえないわけでは
ありません。審査員には、 全ての作品に目を通していただきます。
評価の高かった作品
「オオカミがきたら、どうする?」
「はなから スイカ!!」
「かきのき」
でした。
「ケーキたちのだいさくせん」
「100人のあかちゃんと」
「ドキドキバースデーケーキ」
「こぶたくんのタクシー」
「ぼくとミーコ ーよるのおさんぽー」
「たまちゃん」
「どこどこトイレ」
「おねえちゃんがヒヨコをかってきた」
「ぼくは こども だから」
「メイメイさんのすきなもの」
「たね」
「おひさまくまくん」
については、「好き」という人と「あと一歩たりない」という人と評価がわかれました。
全体的に、予定調和的(どこかで読んだことのあるような話の展開)作品が多く、もっと、個性を大切にして欲しいと思いました。
また、お説教じみた作品も多く「絵本って教育的なものでしょ」という発想がちらちらみえるのが残念です。創作する人にも絵本の本質を知って欲しいと思います。
「誰に向かって絵本を書くのかが明確になっていない」と指摘もありました。
会話文だけで無理矢理に物語を展開をしていく作品もあり、もう少し構成力と文章力をつけて欲しいなと感じました。
絵がうまい人が多いだけに、物語構成力と文章力と発想力がもっとあればいいのに。もっと、いろんな絵本をたくさん読んで欲しいですね。
どの作品が選ばれるでしょうか。発表は、2月下旬頃になります。