第14回あたらしい創作絵本大賞にご応募いただき誠にありがとうございます。

一次審査通過作品14作品をお知らせします。

「つきをたべたい」
「きせつのバトン」
「ちっちゃいことは いいことだ!」
「おおきな おおきな とうめいひよこ」
「よぞらのスイッチ」
「はなよ! さけ!さけ!」
「みちかけドレス」
「じゃがいもめがね」
「ピクトさんズのおにごっこ」
「ちびフクロウの大じゃんぷ!!」
「天国のスープやさん」
「うみのドドーン」
「つないで つないで」
「ちびパンダのパンケーキ」
毎年、作品のレベルがあがってきており、
読んでいて楽しくなる作品が多かったです。
昨年と同じで、一次審査員の全員が
おもしろかったと推薦する作品が少なく、
かなり意見がバラバラになりました。
おもしろいと意見が一致した作品は
「つないで つないで」でした。
あたたかい物語で、絵もかわいくて完成度がたかかったです。
それだけに、物語にもうひともりあがりあれば、
さらによくなるのにと思いました。
「じゃがいもめがね」は、
途中まではよいのですが、終わり方がしっくりこず、
残念な感じがしました。
上記以外で、審査員の印象に残る作品。
「よぞらのスイッチ」は、
絵と構成の評価は高かったのですが
うさぎと出会う設定に新鮮味がなく
空想展開部分にひねり・新鮮さが足りなかったのは
もったいない感じがしました。
「ちっちゃいことは いいことだ!」は、
マイナス思考をプラスにかえるお話しは良かったです。
しかし、ちいさいことを否定することから
スタートする物語に、ひっかかりを感じました。
いまどきなんでしょうが、スローガン的なセリフ展開も
物足りなさを感じます。
それ以外の作品は、いいところもあれば、
ここを修正すればという欠点も多くあり、
全員が推薦している作品はなく、
それだけに、二次審査は大変な作業になると思います。

ただし、ここでの評価については、気にしなくて大丈夫です。
審査員のメンバーはかわりますし、
一次審査で評価が高くなくても入選したりします。

落選してしまった応募作品の全体の印象としては
お話しはまとまっているのですが、
山場がなかったり、
最初と最後でお話しがつながっていなかったり
ねらいすぎて、道徳絵本みたいになっていたり
(作者の主張が強すぎる)
展開の練りなおしとともに、
テキスト・文章も、もっと推敲してほしかったです。

今年も、気象にまつわる「星」「月」「虹」のお話しが多かったです。
月だと、ウサギと出会って遊ぶ
虹だと、虹の色のうえで遊ぶ
というように、
同じような展開が多くよせられました。
アイデアが重なるということは、新しさに欠けてしまいますね。

空想の世界に行って遊ぶのに、
行く場所は決まって動物のいる草原やジャングル。

空想の世界なのか現実の世界なのか
あいまいすぎるのも気になるところ。

また、「絵本」と「絵童話」の書き方を勘違いしている人も
多かったです。
絵童話は、絵本とは違い、絵は挿絵の扱いになります。
挿絵のような絵、童話のような文章を書かれている方が多いので
絵本の絵とテキストの関係を研究してもらえたらと思います。

 

読者対象年齢を意識して物語を創作して欲しいです。
当コンテストの応募規定の読者対象年齢、
4〜6歳から外れている絵本も多かったです。
まずは
・主人公の設定に無理がないか
・大人向けの文章になっていないか
・子どもが音で理解できる文章になっているか
を考えて欲しいです。

今年は、コロナ禍のおこもり需要の影響か
料理絵本の作品も多かったです。

世の中に料理絵本のジャンルもありますが、
料理の中に物語をからめて
創作して欲しいです。
ただ、料理の工程を書くだけだと、
当コンテストでは入選はしにくいです。

 

二次審査会は4月に行う予定です。

 

[第14回あたらしい創作絵本大賞 表彰式&合評会]
今年はリアル開催となります!

審査員 みやざきひろかず、宮下恵茉、香曽我部秀幸が出席します。

●日程 2023年7月8日(土)
●時間 14:00〜16:00(予定)
少人数ですが、会場で表彰式をみることができます。
参加費無料。事前予約不要。座席は先着順となります。
●会場:グランフロント大阪・北館 2階
ナレッジキャピタル アクティブスタジオ(The Lab.)
(JR大阪駅、地下鉄梅田駅、阪急・阪神梅田駅下車)

 

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事