絵本『たびする ほんやさん』
絵と文 ドレミのワルツ
※正式作者名の表記は表紙を参考にしてください。
TABIout

ドレミのワルツさん(二人ユニット作家)の絵本『たびする ほんやさん』の印刷・製本をしました。

なんと、この絵本、絵の部分はすべて、手刺繍で表現されています。
この刺繍の細かさがすごいのなんのって・・・。
作品の内容は、タイトルどおり、主人公の本屋さんが街のあちこちにいき、本を売るお話なんですが、
海水浴場に集まる人々やターミナル駅前の人々の様子、それぞれの縫われている人間の表情も細かくて、お話の本筋とは違った部分も楽しめる作品です。

刺繍をぬっているうちに、どんどん布が小さくなるというハプニングもあったそうです(版下レイアウトしたときに、全ページのサイズが微妙に違っていた・・・)。

水彩やアクリル画であれば、印刷の色の調整をしたい場合は、パソコン上で色を調整したい部分を選択して微調整すればよいのですが、糸の色は、微妙な凹凸があるため、少しずつ選択して調整しなければならないというかなりの難技でした。

製本も「のど」にミシン糸などの継ぎ目が来るのを避けたいというご要望で「合紙製本」という紙の裏面同士を接着する方法をとりました。

表紙がハードカバー(上製本)仕様の合紙製本
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表紙がソフトカバー仕様の合紙製本
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合紙製本を引き受けたのが初めてということもあって、思いもよらない事もありましたが、よい作品が完成できてよかったです。

原画展(作品展かな?)で、ドレミのワルツさんの刺繍をみることがありましたら必見です。

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