第10回あたらしい創作絵本大賞にご応募いただき誠にありがとうございます。一次審査会を行い、最終審査の24作品を選びました。

プロをめざす登竜門として認識がされつつあり、全体的なレベルはあがってきているように思います。
その一方で、推敲不足の作品も多く、例年に比べて、最終審査に推せる作品が少ないのも残念でした。

昨年同様に、昔話や神話、民話のリライトであったり、パロディ作品の応募も多かったです。
オリジナルの作品に比べると審査ポイントは低くなり、最終審査には残りません。
ぜひ、オリジナル作品の応募をお待ちしています。

【一次審査で良い評価だった作品】
○「エスカレーター」ことば選びのセンスがあり、ラップを刻むような韻をふむリズミカルな展開は、おもしろい。絵の物足りなさはあるが、子どもが好きなポイントを理解している。

○「なかよしさんのおまじない」いいお話しで、よくまとまっている。内容が幼年童話的なので、絵本読者を対象にした作品を応募してくれた方がよかったのに。

○「へっちゃらゴリラ」勇気と元気がもらえる話。ただ、へっちゃらの歌が、普通すぎる。もっとおもしろい歌であればよかったのに。

○「おもち大好きお殿さま」子どもたちがワクワク楽しめそう。絵と文の整理は必要。おもちが、おもちっぽくみえないのをどうするのか。

○「ひとりでおふろ」シンプルだが子どもが喜びそう。キティちゃんっぽいキャラクターが気になる。

上記の5作品が、一次審査会で、高評価でした。

その他の作品は、賞に推すには、足りない部分があります。

ただ、最終審査会では、一次審査とは違う視点で論議されるので、上記以外の作品が賞候補にあがることもあります。

○最終審査会に選ばれた24作

「キミ、ボクノナマエシッテル?」
「まんまるちゃん」
「へっちゃらゴリラ」
「おでしちゃんのおつかい」
「ケストナー氏と影男」
「ミイとガオ」
「なかよしさんのおまじない」
「キュラチュラ デュララーン」
「トントン」
「おもち大好きお殿さま」
「ひかりのこどもたち」
「ひのでとロッキー」
「おとのまほうつかい」
「さくらとさんぽ はじめての春」
「ウォッシャーさんのあらいぐまびようしつ」
「ひとりでおふろ」
「ひたひたひた」
「ふつうの絵本」
「はなれていても」
「ぼくのハム太は おじいちゃん」
「マラソン」
「ラズベリーヌとユーカリーナ」
「ひっついた!!」
「エスカレーター」

最終審査会の結果は、3月下旬頃に発表予定です。

[第10回あたらしい創作絵本大賞 表彰式&合評会]

審査員 みやざきひろかず、宮下恵茉、香曽我部秀幸が出席します。

日程 2019年4月14日(日)
●時間 14:00〜16:00(予定)

表彰式と作品合評

●会場:グランフロント大阪・北館 2階
ナレッジキャピタル アクティブスタジオ(ザ・ラボ)
(JR大阪駅、地下鉄梅田駅、阪急・阪神梅田駅下車)

●参加費:無料(事前の申し込みは不要です)

第9回大賞作品「ほしぞらのきょうりゅうたち」作品パネル展

第9回大賞受賞作品「ほしぞらのきょうりゅうたち」なかた みちよ・作のパネル展が開催されます。

●日程:2019年4月8日〜4月13日
時間は未定
4月14日は、表彰式の式典があるため、式典中は原画はみることができません。

●会場:グランフロント大阪・北館 2階
ナレッジキャピタル アクティブスタジオ(ザ・ラボ)
(JR大阪駅、地下鉄梅田駅、阪急・阪神梅田駅下車)

●無料

■主催:梅花女子大学

■共催・事務局:アミーニ、児童文学科同窓会

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事