第8回あたらしい創作絵本大賞に応募いただきありがとうございます。

下読みの審査結果をお知らせします。

一次通過32作品をお知らせします。

○今年の傾向
何点か、絵に工夫があるものもあったのですが、
物語がおもしろくない。
絵がとびぬけてうまくても、物語が面白くないと落選してしまいます。

また、ユーモアを使おうと思ってはいるものの、
作者の中だけで楽しんでいる作品も多く(読者には伝わりにくい)、
読み手の気持ちも大切にして欲しいと感じました。

○書き直し
「大仏」や「いのち」をテーマにした作品が何点かあり、
昨年、行われていた仏教系の別のコンテストで
落選した作品を送り直しているのでしょうか。

選者が違えば、落選した作品が入選することもあるので
再度、チャレンジしてもらうのはかまわないです。
ただ落選には、それなりの理由があるのだと思うのです。
それを分析して、書き直す作業も必要ではないでしょうか。

また、それぞれのコンテストのカラーもあります。
コンテストの趣旨が違えば、求めている作品も
かわってきます。
同じテーマ、キャラクターを使ったとしても
コンテストごとに、趣旨にあった作品に書きかえる作業はして欲しいと思います。

○ねらいすぎ?
有名作家の絵と色と発想が似ている作品もあり、
出版を前提のコンテストでは、入選させるのはかなり勇気が必要です。
「リスペクト」といえば、ことばはよいですが、「パクリ」と紙一重です。

過去の大賞受賞作品を分析しているのか、過去作品と似た作品も多いです。
同じような作品は、選ばないので、逆にマイナスになります。
オリジナリティのある作品をお願いします。

 

○通過作品
「くまさんとオムレツ」
「きいろのぞう」
「ともだちは よるのもりのなか」
「こびとのくにのうららちゃん」
「いっしょ いっしょ」
「なにになるのマカロニさん」
「だいぶつくん」
「なつやすみのしょちゅうい」
「大仏さんのなやみごと」
「セラとまちからきたミミさん」
「ワニおじさんのどようび」
「きょうの夕飯はサンマと…」
「おやすみコーヒー」
「ゆめをわすれたぞう」
「ぼくのまち」
「あかりをどうぞ」
「みずまじんがまっている」
「たねもしかけもございません」
「たびびとチャー・ワンダー」
「くまのパーシェ」
「ステキな かえりみち」
「タットのママ」
「すみれさん」
「わがはいは こめつぶである」
「だめよっていう!」
「ラズベリーヌの誕生日」
「ひとりぼっちのヘビ」
「はじめは、はくちょう」
「うーちゃんとゆめのたんけんたい」
「ねえね、ねーねー。」
「ぼく かいじゅう」
「すてきなすいてき」

 

○まとまっている作品
「くまさんとオムレツ」
「なにになるのマカロニさん」
「なつやすみのしょちゅうい」
「きょうの夕飯はサンマと…」
「たびびとチャー・ワンダー」

「くまさんとオムレツ」は、読んでいてほっこりするような作品。
「なにになるのマカロニさん」全体的にトーンが暗く、マカロニの色の悪さが気になります。
「なつやすみのしょちゅうい」アイデアは、おもしろいです。絵がちらちらして見えるので、別の方法で描けないものでしょうか。
「きょうの夕飯はサンマと…」妄想・空想絵本としては、おもしろい。妄想部分の書き直しは必要になってくるかも。
「たびびとチャー・ワンダー」よくまとまっているのですが、まとまりすぎていて、あっけなく終わってしまいます。もう1回、山場となる場面が欲しいところ。

○絵がすてき
「すみれさん」
「ラズベリーヌの誕生日」
「タットのママ」
「たねもしかけもございません」
「セラとまちからきたミミさん」

「すみれさん」主人公のアルバイト設定がこれでよかったのか。違う仕事だとよかったのに。
「ラズベリーヌの誕生日」絵がかわいらしくて、一瞬にして引き込まれます。ですが、物語が説教くさくて残念。説教くさい絵本は、子どもたちは読みません。子どもたちがどんな絵本を楽しく読むのか学ぶ必要がありますね。
「タットのママ」絵の色彩感覚がよいのですが、物語展開に、もう少し工夫が必要だと思います。
「たねもしかけもございません」ちぎり絵で表現されていて、ユニークです。内容が赤ちゃん・幼児絵本。もう少し、グレードの高い年齢向けの絵本だと良かったのに。
「セラとまちからきたミミさん」人形をつかった絵本。細かいパーツをつくるのに、時間がかかっていると想像できます。ただ、どの場面も、人形の表情が同じに見えてしまいます。目や顔の表情に変化をつけてもらえるとよかったのに。物語も日常絵本になってしまっているのが残念。

 

最終審査は、3月に行います。

結果がわかりしだい、このブログでも紹介します。

お楽しみに。

 

[第8回あたらしい創作絵本大賞 表彰式&合評会]

審査員 みやざきひろかず、宮下恵茉、香曽我部秀幸が出席します。

●日程 4月16日(日)
●時間 14:00〜

入選作品の表彰式と作品合評
入選作品のスライド上映もあります。

みやざきひろかず先生と宮下恵茉先生によるミニトークもあります。

●会場:グランフロント大阪・北館 2階
ナレッジキャピタル アクティブスタジオ(ザ・ラボ)
(JR大阪駅、地下鉄梅田駅、阪急・阪神梅田駅下車)

●参加費:無料(事前の申し込みは不要です)

●アクセス方法:こちらをご確認ください。
http://kc-i.jp/access/