あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。

今年は、みてみてクラスの作品提出の締め切りが12月31日だったため

1月1日から、受講生の作品を読むことが、仕事はじめでした。

(一応、6日が仕事はじめなので、電話いただいても留守電ですのでご注意ください)

正月休みがあったような、なかったような・・・。

 

 

ユニークな作品を書いている人、

作品アイデアが出せなかった人、いろいろでした。

プロ一歩手前の人もいれば、

まだまだ初心者レベルの域をでていない人もいるので

同じようにアドバイスはできないにしても、

「プロをめざす」という気持ちで進めているクラスなので、

作品に妥協はして欲しくはないのです。

作品を読めば、「これ、適当に書いたよね」

というのはすぐにわかってしまって・・・。

 

児童文学作家の宮下恵茉先生が、

プロになりたい人に向けてのメッセージをツイートされていました。

それを、このブログにも紹介したいと思います。

(宮下先生に掲載許可了承済みです)

——以下、宮下恵茉先生のツイート内容。——–

みらい文庫大賞に限らず商業作家を目指すなら、

誰に向けて書くかを意識するのは当然だと思いますが、

それができない人が多いのですよね。

あと、書き直しができないと絶対プロにはなれないです。

…と言っても数年に1冊くらいのペースで出版するプロでいいなら

それでも大丈夫かもしれないけど。

 

編集さんからのアドバイスを断固拒否するのでもなく、

ただ言われた通りにするのでもなく、

自分の中できちんと消化する力が必要。

そして求められたこと以上の書き直しができないと。

 

そして読者を意識することも必要だと思う。

昔の児童書は、作家が自分の書きたいものを書いてても

読んでもらえたのかもしれないけど、今はそんな時代じゃない。

そもそも、児童文学って子どもが読んでナンボだと思う。

児童文学好きな大人に読んでほしい人は、それでいいと思うけど。

 

少なくとも私は、子どもに読んでほしい。

子どもの頃の私のような、どこにも居場所がなくて

迷子みたいな気持ちになってる子に大丈夫だよ、さみしくないよって伝えてあげたい。

 

ともかく本気で作家になりたいなら、あれこれ言い訳をせずに

自分ができうる範囲の努力は全部すること。

私は作家になりたいと思ってから今日まで、誰よりも努力してると自負している。

天才的な才能がなくても、十分努力でカバーできると思う。

…新年早々熱く語ってしまった。

 

宮下恵茉先生の作品一覧はこちら

宮下恵茉先生は、大学で4年間児童文学を学んでいます。

卒業後も、カルチャーセンターや生涯学習センターの童話の書き方講座に通いながら

創作活動を続けられました。

デビュー後も、

出版される本の後ろ側には、何倍もの(何十倍かしら)ボツ原稿があり、

粘り強く、書き直し続けている努力家です。

そして、本を読みつづけ研究し(児童文学に限らず、話題になった本や雑誌、マンガ、アニメ、映画をみて)

アイデアのインプットも続けていらっしゃいます。

 

「いいや努力はしている、でも、私の作品をわかってくれない、

理解してくれないだけなんだ」と思っている書き手は多いと思います。

それは、まだ、読者を意識して作品を書いていないのでは?

 

クラスでは、講師の言われている意味を取り違えて

書き直してしまう受講生もいます。

講師と受講生の間であれば、

「あ、間違えて解釈してしまった」ですむのだけれど、

編集者とのやりとりで、同じことをすると

「この人、わかっていないからダメだ」となり、

持ち込みがうまくいったとしても、出版にまでたどりつけません。

 

講師の言われている意味を取り違えてしまうのは、

絵本の基礎的な表現方法やルールが、理解できていないからです。

はじめ〜る、ふかめ〜る、つく〜るクラスでは、絵本の基礎は、最低限のことしか

教える時間はありません。

あとの学びは、自分の努力で補っていくしかないのですが、

この努力を怠ってしまうと、

「書き直しができないね」と、なってしまいます。

本を読まなくても創作できる天才的な人もなかにはいます。

ただ、絵本教室に通っている人は、努力型の人の方が多いです。

 

はじめ〜る、ふかめ〜る、つく〜るクラスで、

学び方の方法、作品のアイデアだしの方法は

教えているので、

クラスが終わったら、絵本は読まなくてもよい

アイデアは、自分の頭の中からわきでてくるのを待つのでよい

わけではなく、

プロになるからには、

永遠に学び続け

書き直しを恐れない

意気込みでして欲しいと思います。

 

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