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24日に、第3回KOBELCO森の童話大賞 表彰式に行ってきました。

小学生の部の金賞は

「森のまほうの洋服」﨑戸美水さん

中高校の部の金賞は

「森の銀行小山支店」藤原瑛人さん の作品です。

表彰式では、金賞作品は、作品に絵を描いた絵本作家先生の朗読と

完成したばかりの絵をスライド上映してくれます。

また、金賞作品は絵本化し、後援の県・市・町に所在する学校・図書館等に寄贈されます。

 

「森のまほうの洋服」は、あらいぐまのきょうだい

アーラとマーラが、ふしぎな洋服を探しに行く物語です。

ふたり(2匹)の会話文がいきいきして楽しい作品。

作者の﨑戸さんいわく

「よく妹とケンカをするのだけれど、すぐに仲直りもする。

そのときの会話をそのまま物語につかっている」とのこと。

 

「森の銀行小山支店」は、森に迷い込んでしまい、不思議な体験をする少年の物語。

「木や森が多い場所に住んでいるため、自然にでてきた作品」とのこと。

 

銀賞、銅賞、特別賞の作品もよい作品が多く、

個人的には、小学生部門の銅賞「森と風のお客さん」川俣綾音さんの作品が好きでした。

川俣さんにお話をきくと、

「田舎のお祖母ちゃんの家に行った時に、

いとこが、風に揺れる木の音におびえて、泣き出してしまって、

なんとか、泣き止んでもらおうと即興でお話をつくった事を

モチーフにして書いた作品」とのこと。

作品から、優しさがにじみだしているんですよ。

 

表彰式の審査員評で、永田萌先生もおっしゃっていたのですが、

想像世界の物語のなかに、何か実際に自分の経験や体験、調べて来たものを

少しいれると作品が面白くなる。

ただし、調べてきたものを全ていれると、教科書的になって

面白くなくなるので、入れる範囲、さじ加減が難しいということも。

 

自分の体験や経験をモチーフとして入れている作品が、

多く選ばれているのを考えると、

作者の体験したことを作品内に入れることによって

読み手に、共感を得やすくなるんですよね。

 

「森の童話大賞」とついているからには、

「森」について書いてあることが求められるのですが、

森の描写が少ないのが、今のところ残念ポイント。

童話を書くために、森に行ってみるのもよいですよ。

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