第2回森の童話大賞の表彰式に行ってきました。
小学生、中学生・高校生を対象とした童話コンテストです。
大賞作品は、絵本作家さんに絵を描いてもらって、絵本になるんですよ。
私は、下読み作業と印刷のお手伝いをしています。
他の児童対象の童話コンテストは、独創性や物語性だけで選ばれることもあるのですが、
「森の童話大賞」は、テーマを「森」としているだけに、
登場人物や物語設定が「森」と矛盾していないことが求められます。
物語性が高くても、森に登場しない動物や植物を書いてしまうと
選にもれてしまいます。
物語性、独創性、リアリティを求めるのは、
新人作家発掘のためのコンテストと同じレベルなのですよ。
まさに、ハイレベル基準のコンテスト。
学生時代、「物語には『虚構の中の真実』が必要である」と、恩師の
児童文学作家・川村たかし先生に言われ続けてきました。
私は、その深い意味を理解できるようになるまでに、時間がかかりました。
子どもたちに、物語を創作する楽しさだけでなく、
書くために「調べる」必要性も理解してもらえる、よい試みのコンテストです。