ようかいガマとの―ゲッコウの怪談

さく よしなが こうたく

 

小学校には、なにかが、ひそんでいそうな気配がしますよね。

私が通っていた小学校にも、体育館の時計に、男性がうつるという怪奇現象がありました。

(いやこれが、ほんまに、見えたのです)

 

「ようかいガマとの ゲッコウの怪談」も、

小学校にひそむ、妖怪たちがわんさか登場してきます。

音楽室の妖怪ページには、わらってしまいました…。

 

今回も、前作の「ようかいガマとの おイケにカエる」と同じく、

妖怪のガマとのさまが大活躍です。

新キャラクターもいっぱい登場。

比較的、新しいと思っていた妖怪たちも、歴史をたどれば、

昔からいる妖怪が現代風にアレンジされたものなんですね。

見返し紙に、妖怪の解説がのっていて、

妖怪マニアには、楽しい作品ですよ。

 

 

昔の人たちは、

天変地異がおこり、人間の力では、解決できないことがおきると

妖怪や霊のしわざだと信じ、

怒りををしずめるために供養したり、お祭りをしたり、

してはいけないルールをきめたりしてきました。

非科学(化学)的なことかもしれないですが、

それは、人間が生き延びる知恵だったと思うのです。

 

本作品の導入が理科室からスタートするのも、

そういったことを、示唆しているのかな…?

 

作者の勢いのある絵が、いいのですよ!

 


ようかいガマとの―おイケにカエる

さく よしなが こうたく

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